HEALTH WORDS / 用語解説
ショ糖異性化酵素
Sucrose isomerase
ショ糖異性化酵素とは、ショ糖(スクロース)のα-1,2グリコシド結合を転移させ、別の二糖類へと変換する化学反応を触媒する酵素の総称である。1 微生物をはじめとする自然界に広く存在し、糖質の構造変換や代謝において重要な役割を担っている。2
本酵素の代表的な機能として、ショ糖をトレハロニュロースやパラチノースといった異性体へ変換する反応が挙げられる。2 通常のショ糖はグルコースとフルクトースがα-1,2結合で結ばれているが、ショ糖異性化酵素の作用によって結合様式が変化し、異なる物理化学的性質や生理学的性質を持つ糖質が生成される。2
生化学および工業化学の分野において、ショ糖異性化酵素は機能性食品素材の製造に深く関与している。2 例えば、パラチノースは虫歯の原因になりにくい糖質や持続性エネルギー源として知られており、この酵素を用いた酵素反応によってショ糖から効率的に合成される。2 このように、糖転移反応を利用した物質生産プロセスにおいて、本酵素はバイオテクノロジー上の重要な触媒として位置づけられている。2
参考文献・出典
- e-Stat 独立行政法人統計センター: https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411132 ↩
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907024195156683 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6