HEALTH WORDS / 用語解説
ジンチョウゲ
Daphne odora
ジンチョウゲとは、中国南部を原産とするジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木であり、春の訪れを告げる強い芳香を放つ花を咲かせることで広く知られている植物である。1
ジンチョウゲは日本の環境にもよく適応し、庭木や公園などに栽培されることが多い。2
樹高は通常1メートルから1.5メートル程度に成長し、枝はよく分岐して球形に近い樹形を形成する。1
葉は互生し、革質で濃緑色を呈し、光沢があるのが特徴である。1
開花時期は一般的に3月から4月頃であり、枝の先端に頭状花序を形成して多数の花を密集させて咲かせる。1
花には花弁がなく、外側が淡紅色や白色で内側が濃い紅色をした萼が花弁状に発達する。1
特にジンチョウゲの花から発せられる芳香は非常に強く、クチナシやキンモクセイと並び、日本における「香木」の一つとして数えられることがある。2
この香りの主成分には様々な揮発性有機化合物が含まれており、嗅覚を通じて人々に季節の感覚を与える植物として親しまれている。2
一方で、ジンチョウゲのすべての部位、特に樹皮や根、そして果実には、ダフネトシンやメゼレインなどの有毒成分が含まれていることが知られている。3
これらの成分は皮膚や粘膜に対して強い刺激性を示し、誤って摂取した場合には嘔吐、下痢、腹痛などの中毒症状を引き起こす危険性がある。3
そのため、園芸や鑑賞の際にはその毒性に十分な注意を払う必要があり、特に幼児やペットが誤食しないように管理することが推奨されている。3