ホームトランス嚢

HEALTH WORDS / 用語解説

トランス嚢

Bursa of Thurn

トランス嚢とは、主に鳥類の総排出腔の背側に存在し、免疫機能において重要な役割を果たす中枢神経系ではなくリンパ組織であるファブリキウス嚢の別称、または関連する構造の歴史的・異称の一つである1。

鳥類の発生段階および免疫学において、ファブリキウス嚢(Bursa of Fabricius)は体液性免疫を担うB細胞の分化および成熟が行われる極めて重要な器官として知られている2。歴史的な研究経過や文献によっては、このファブリキウス嚢が解剖学的に記述される際に、発見者や形態学的特徴に関連付けてトランス嚢と呼ばれることがある1。

哺乳類における骨髄や胎児期の肝臓に相当する機能を鳥類の同器官は担っており、免疫学の歴史においてB細胞の「B」がファブリキウス嚢(Bursa)の頭文字に由来することは広く知られている2。この器官の構造や組織学的特徴に関する研究は、鳥類学および獣医学の分野において詳細に解析されている1。

参考文献・出典

  1. 鳥類学辞典: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jji/54/2/54_107/_pdf ↩1 ↩2 ↩3
  2. 家畜臨床免疫学: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvms/70/5/70_5_431/_pdf ↩1 ↩2