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HEALTH WORDS / 用語解説

ナイロン

Nylon

ナイロンとは、主としてポリアミド結合を介して結びついた合成高分子であり、広く繊維やプラスチックとして利用される高分子化合物の総称である。1 2

ナイロンは1930年代にアメリカのデュポン社においてウォーレス・キャロザースらの研究チームによって開発された世界初の完全合成繊維であり、その歴史的・産業的意義は極めて大きい。1

化学的な構造の観点から見ると、ナイロンはジアミンとジカルボン酸の縮合重合、あるいはアミノ酸やラクタムの開環重合などによって生成される直鎖状の高分子である。2

分子鎖中のアミド結合が強力な水素結合を形成するため、ナイロンは優れた引張強度、耐摩耗性、および弾性を備えているという物理的特性を持つ。1

工業的および実生活における応用分野は多岐にわたっており、衣料品やストッキングなどの繊維製品だけでなく、自動車部品、機械部品、電気絶縁材料などのエンジニアリングプラスチックとしても大量に生産・消費されている。1 2

医学や医療機器の領域においても、その高い生体適合性や強度、滅菌処理への耐性を活かして、外科手術用の縫合糸やカテーテルなどの部材として臨床現場で利用されてきた歴史がある。1

一方で、環境科学の観点からは、自然界における生分解性が非常に低いため、長期的な環境汚染やマイクロプラスチック問題の原因物質の一つとして挙げられることがあり、持続可能な代替素材の開発やリサイクル技術の研究が進められている。1

参考文献・出典

  1. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907039750953685 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6
  2. 国立国会図書館サーチ: https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008819448-00 ↩1 ↩2 ↩3