HEALTH WORDS / 用語解説
フェレドキシンNADP還元酵素
Ferredoxin-NADP+ reductase
フェレドキシンNADP還元酵素とは、植物や藻類の葉緑体における光合成の明反応や、細菌の電子伝達系において、フェレドキシンからNADP+への電子伝達を触媒するフラボプロテインである。12
本酵素は酸化還元酵素の一種であり、補酵素としてFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)を結合している。2
光合成の電子伝達において、光化学系Iから放出されてフェレドキシンに渡された電子を受け取り、最終的にNADP+をNADPHへと還元する重要な役割を担う。2
生成されたNADPHは、カルビン・ベンソン回路における二酸化炭素の固定および糖の生合成など、暗反応の様々な代謝過程で還元力として利用される。12
高等植物の葉緑体に存在する型のほか、非光合成生物や細菌などでは代謝経路に応じて異なるアイソザイムや分子種が存在することが知られている。2
構造的には、FAD結合ドメインとNADP+結合ドメインを持ち、基質との間で効率よく電子を授受するための立体的な活性中心を形成している。2
生化学的な研究においては、光合成におけるエネルギー変換効率や、植物体内での電子分配メカニズムを解明するための重要な研究対象となっている。2