HEALTH WORDS / 用語解説
ヘッドマウントディスプレイ
Head Mounted Display
ヘッドマウントディスプレイとは、頭部に装着して使用するディスプレイ装置の総称である。1
ヘッドマウントディスプレイは眼鏡のように頭部や顔面に装着することで、眼球の至近距離に映像を表示する装置である。2 両眼のそれぞれに対応する映像を提示することで、立体感や高い臨場感を伴う視覚情報をユーザーに提供することができる。2
医療分野においては、手術支援システムやリハビリテーション、医学教育などの領域で活用が進められている。3 例えば外科手術の際に、術野から視線を大きく移動させることなく、生体情報や画像診断によって得られた3次元画像などを視野に重ね合わせて確認するために用いられることがある。3 これにより、手術の効率化や安全性の向上が期待されている。3
また、リハビリテーションや精神医学の分野では、バーチャルリアリティ技術と組み合わせて患者の認知機能の評価や訓練、あるいは恐怖症の曝露療法などに応用されることがある。4 制御された仮想空間を安全な環境下で体験させることで、臨床的な治療効果を引き出すためのツールとしての研究が進められている。4
一方で、長時間の使用に伴う身体的影響についても留意が必要である。ディスプレイを眼の至近距離に固定して映像を見続ける特性上、眼精疲労や調節緊張を引き起こす可能性がある。1 さらに、前庭覚と視覚情報の不一致に起因する動揺病に似た症状、いわゆる[[仮想現実酔い]](VR酔い)が生じる場合があることが知られている。1 そのため、健康上の安全を確保しつつ利用するためには、適切な使用時間の制限や休憩の挿入など、労働衛生や保健衛生上の配慮が求められる。1
参考文献・出典
- 厚生労働省 職場のあんぜんサイト: https://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo48_1.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
- 国立情報学研究所 CiNii Research: https://ci.nii.ac.jp/naid/110002673238 ↩1 ↩2
- 国立情報学研究所 CiNii Research: https://ci.nii.ac.jp/naid/110009653835 ↩1 ↩2 ↩3
- 国立情報学研究所 CiNii Research: https://ci.nii.ac.jp/naid/40021319741 ↩1 ↩2