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HEALTH WORDS / 用語解説

下顎骨辺縁性骨髄炎

Osteomyelitis of the mandibular margin

下顎骨辺縁性骨髄炎とは、下顎骨の下縁や歯槽突起などの辺縁部に限局して発生する慢性性の骨髄炎である。1

本疾患の大部分は、下顎智歯(親知らず)の周囲に生じる智歯周囲炎などの歯性感染症が波及することによって引き起こされる。2

通常、智歯周囲炎の炎症が骨膜を刺激し、下顎骨の下縁に沿って骨膜反応性の骨硬化や骨破壊を伴う骨髄炎を続発させる点が特徴である。1

原因となる感染源が歯の根尖病巣や歯周病、あるいは抜歯などの歯科治療に伴う細菌感染である場合もあり、口腔内の常在菌が骨組織に侵入することで発症する。2

臨床症状としては、下顎骨の疼痛、腫脹、開口障害、下唇の知覚異常などが認められることがあり、慢性化すると瘻孔を形成して膿汁を排泄することもある。1

画像診断においては、エックス線検査やCT検査などの画像検査によって、下顎骨下縁を中心とした骨硬化像や骨破壊像、骨膜性骨増生などの特徴的な所見を確認することが診断において極めて重要となる。1

治療法としては、原因となっている病巣歯の抜歯や徹底的な清掃などの外科的処置を行い、感染源を完全に除去することが基本方針となる。2

また、細菌の増殖を抑えるために適切な抗菌薬の投与が行われるほか、炎症が広範に及ぶ場合や死骨が形成された場合には、死骨除去術や骨削術などの外科手術が選択されることがある。1

参考文献・出典

  1. 日本口腔外科学会 専門用語集: https://www.jsoms.or.jp/medical/word/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  2. 口腔外科相談室: https://www.jsoms.or.jp/public/soudan/c_haguki/ochiru/ ↩1 ↩2 ↩3