HEALTH WORDS / 用語解説
低信号
Low signal
低信号とは、磁気共鳴画像法(MRI)などの画像診断において、組織や病変からの信号強度が周囲の組織と比較して相対的に低い(暗い)状態として描出される所見をいう。1
MRI検査において画像のコントラストは、各組織におけるプロトン(水素原子核)の密度や、縦緩和時間(T1値)、横緩和時間(T2値)といった磁気共鳴特性の違いによって決定される。T1強調画像やT2強調画像などの撮像法の種類によって、同一の組織であっても高信号になったり低信号になったりする特性がある。
例えば、T1強調画像では水分や浮腫などは一般に低信号を示し、T2強調画像では流動血流によるボイド効果(血流動水流効果)や空気を多く含む肺胞、石灰化、骨皮質などが低信号(黒色)として観察される。また、細胞密度が極めて高い悪性腫瘍の実質部分や、出血の経過時期に応じたヘモジデリンの沈着なども、T2*強調画像やT2強調画像において顕著な低信号域として捉えられる。2
参考文献・出典
- 放射線医学用語辞典: https://www.jsrt.or.jp/data/pdf/glossary-yogo.pdf ↩
- 日本磁気共鳴医学会用語辞書: https://www.jsmr.or.jp/general/glossary/ ↩