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HEALTH WORDS / 用語解説

可溶化剤

Solubilizing agent

可溶化剤とは、難溶性の物質を界面活性剤などの作用により、水などの溶媒に溶解させ、透明または均一な溶液とするために用いられる添加物の総称である。1

医薬品や化粧品の製剤分野において、水に溶けにくい有効成分や香料、色素などを安定に配合するために不可欠な成分として利用されている。2

界面活性剤が持つ親水性の部位と親油性(疎水性)の部位が同時に存在する構造上の特徴を利用している。1

水系溶媒中に界面活性剤の濃度が臨界ミセル濃度を超えて存在すると、分子同士が集合してミセルと呼ばれる構造体を形成する。2

このミセルの内部にある疎水性の中心核に、本来は水に溶けにくい難溶性薬物などのゲスト分子が取り込まれることによって、見かけ上の溶解度が著しく向上する現象が可溶化である。1

製剤の設計においては、使用する可溶化剤の種類や添加量が、有効成分の吸収性や安全性、さらには液剤の物理化学的安定性に大きな影響を及ぼすため、慎重な選定が求められる。2

医薬品用途としては、注射剤、内服液剤、点眼剤などの水性製剤において、主薬の析出を防ぎ有効性を確保する目的で広く採用されている。1

また、化粧品の分野でも、化粧水やクレンジング剤などにおいて油性成分を水相に安定に配合するための基剤として重要な役割を担っている。2

参考文献・出典

  1. 医薬品添加物事典: https://www.jpnpharma.co.jp/pdf/tenkabutsu2016.pdf ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000494498.pdf ↩1 ↩2 ↩3 ↩4