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HEALTH WORDS / 用語解説

発育遅滞

growth retardation

発育遅滞とは、小児期における身長、体重、頭囲などの身体的発育が、同年齢・同性の標準値と比較して著しく遅れている状態を指す用語である。1 小児科領域や公衆衛生学において成長の異常を評価する際の重要な指標の一つとして用いられる。

発育遅滞の背景には様々な病態や環境要因が関与しており、その原因は大きく内分泌疾患、遺伝子疾患、慢性疾患、そして栄養失調などの環境因子に分類される。2 特に胎児期からの栄養状態やホルモン分泌の異常が発育のプロセスに多大な影響を与えることが知られている。

臨床現場においては、成長曲線を用いた経時的な評価が行われる。 定期的な身体計測によって発育の速度を把握し、標準的な成長曲線から大きく逸脱している場合にはさらなる精密検査が考慮される。3

発育遅滞の診断においては、骨年齢の評価や血液検査によるホルモン値の測定、さらに染色体検査などが実施されることがある。 これにより成長ホルモン分泌不全性低身長症などの特定の疾患が背景にあるかどうかの鑑別診断が進められる。2

治療方針は発育遅滞を引き起こしている原因疾患に応じて決定される。 ホルモンの異常が確認された場合にはホルモン補充療法などの薬物療法が選択されることがあり、栄養不良が原因である場合には栄養管理や食事指導が行われる。1 早期の発見と適切な介入を行うことが、小児の将来的な身体発育や健康維持において極めて重要である。

参考文献・出典

  1. 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-079.html ↩1 ↩2
  2. 国立成育医療研究センター: https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/endocrine.html ↩1 ↩2
  3. 日本小児科学会: https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=115 ↩