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HEALTH WORDS / 用語解説

相補的

Complementary

相補的とは、2つ以上の要素が互いに不足している部分を補い合うことで、全体として完全な機能や構造を形成する性質を指す用語である。1

分子生物学および遺伝学の領域において、相補的とはDNAやRNAを構成する塩基同士が特異的に結合する性質を指して用いられることが多い。2

DNAの二重らせん構造においては、プリン塩基であるアデニン(A)は常にピリミジン塩基であるチミン(T)と対をなし、同様にグアニン(G)はシトシン(C)と常に結合する。2

この塩基同士の関係を相補的な関係と呼び、アデニンとチミン、グアニンとシトシンの組み合わせを相補的塩基対と称する。1

このような相補的な塩基配列の特異的結合は、遺伝情報の正確な複製や転写が行われる上で極めて重要な役割を果たしている。2

例えば細胞分裂の際に行われるDNAの複製では、既存のDNA鎖が鋳型となり、それに相補的な塩基を持つヌクレオチドが順次組み合わされることで、正確にもとの遺伝情報が次世代へ受け継がれる。1

またタンパク質の生合成過程における転写のステップにおいても、DNAの塩基配列に基づいてmRNAが相補的に合成される。2

このように相補的という概念は、核酸分子間における特異的な相互作用を理解する上で中心的な役割を担っている。1

参考文献・出典

  1. 生命科学の基礎: https://www.nig.ac.jp/color/glossary/glossary_sa.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-036.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4