HEALTH WORDS / 用語解説
耳道
External auditory canal
耳道とは、外耳の一部であり、耳介から鼓膜に至るまでの管状の構造物を指す。1
外耳道とも呼ばれ、ヒトの耳において音波を鼓膜へと導く重要な通路としての役割を担っている。2
耳道の構造は、外側のおよそ3分の1から2分の1が軟骨部で構成されており、内側の残りの部分が骨部で構成されている。1
軟骨部の皮膚には耳垢腺や皮脂腺、毛包が存在しており、これらが分泌する耳垢(せきてい・みみあか)や皮脂によって耳道内は常に一定の保湿と保護がなされている。2
耳道の皮膚の表面には上皮の自浄作用が備わっており、耳垢や老廃物は通常、咀嚼運動などの顎の動きによって自然に外耳の入口方向へと押し出される仕組みになっている。1
成人における耳道は直線ではなく、全体として緩やかなS字状の弯曲を描いているため、内部にある鼓膜を直接観察する際には耳介を後上方または後下方に引っ張って耳道をまっすぐに直線化させる必要がある。2
この耳道の弯曲と耳毛、そして耳垢のもつ弱酸性の性質やリゾチームなどの成分は、外部から細菌や真菌、異物、昆虫などが侵入して感染症を引き起こすのを防ぐための生体防御機構としても機能している。1
しかし、綿棒や耳かきを用いた過度な耳掃除を行うと、耳道の皮膚が傷ついて外耳道炎を発症したり、耳垢をかえって鼓膜の近くへと押し込んで耳垢栓塞を引き起こしたりすることがあるため注意が必要である。2