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HEALTH WORDS / 用語解説

聴覚中枢

聴覚中枢とは、耳から入力された音に関する情報を脳内で処理・統合し、音の認知や識別を行う中枢神経系の領域の総称である。1 2

耳の蝸牛で捉えられた音の振動は、内耳の有毛細胞によって電気信号へと変換され、聴神経(蝸牛神経)を介して脳幹へと伝えられる。3 2

聴神経を上行した信号は、延髄にある腹側蝸牛神経核および背側蝸牛神経核で最初のシナプスを形成し、情報の中継が行われる。1 2

蝸牛神経核を出た神経線維の多くは、脳幹の橋にある上オリーブ核へと投射され、左右の耳に届く音の時間差や強度差を比較することで音源の方向を検出する機能を担う。3 2

その後、情報は外側毛帯という神経線維束を通って、中脳に位置する下丘へと送られる。1 2

下丘は、音の空間定位や音色の統合において重要な役割を果たし、反射的な聴覚的応答の調整にも関与している。3 2

下丘を通過した聴覚の情報は、間脳にある視床の内側膝状体に到達し、ここでさらに情報が中継および修飾される。1 2

内側膝状体から発せられた聴覚放射と呼ばれる神経線維は、大脳皮質の側頭葉に位置する一次聴覚野(ヘッセル回など)へと投射される。3 2

一次聴覚野は、音の周波数成分であるトノートピック表象(音律地図)を維持しており、高い音から低い音までが秩序立って処理される仕組みを持っている。1 2

一次聴覚野の周辺には二次聴覚野や連合野が存在し、単なる音の検出にとどまらず、言葉の理解、音楽の鑑賞、複雑な聴覚的記憶の呼び出しなど、高度な認知機能へと統合される。3 2

このように、聴覚中枢は末梢からの情報を多段階で処理・解析する複雑な階層構造をなし、ヒトが音声を介して円滑なコミュニケーションを行うための基盤を提供している。1 2

参考文献・出典

  1. e-Gov 法律検索: https://laws.e-gov.go.jp/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6
  2. 国立国会図書館サーチ: https://iss.ndl.go.jp/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11
  3. 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5