HEALTH WORDS / 用語解説
肋間静脈
Intercostal veins
肋間静脈とは、胸壁の肋間隙に存在し、肋骨の間を走行しながら血液を心臓へと還流させる一連の静脈の総称である。1
人体における胸郭の各肋間隙には肋間動脈および肋間神経とともに肋間静脈が走行しており、胸壁を構成する筋や肋骨、皮膚などの組織からの血液回収を担う重要な血管系の一部である。1
左右の胸壁において、肋間静脈の解剖学的な還流経路には明確な左右差および上下の領域による差異が認められる。2
一般的に、上位の肋間静脈は腕頭静脈や最高肋間静脈へと注ぎ、中位から下位にかけての肋間静脈は奇静脈系あるいは半奇静脈系を介して最終的に上大静脈へと血液を導く構造となっている。1
また、脊柱管の内部にある椎骨静脈叢や硬膜外静脈叢と交通しているため、腹圧の上昇や胸腔内圧の変化に伴う血流の調整や転移性腫瘍の散布路としても臨床医学的に重要な解剖学的特徴を有している。2