HEALTH WORDS / 用語解説
腟
Vagina
腟とは、哺乳類の雌における生殖器の一部であり、子宮から体外へと続く筋管状の器官である。1
ヒトの女性解剖学において、腟は内性器と外性器を連絡する管状の構造物である。2
上方は子宮頸部を包み込むように付着し、下方は前庭へと開口している。1
その壁は粘膜、筋層、外膜の3層から構成されており、粘膜面には横走ヒワと呼ばれる多数のひだが存在し、優れた伸展性を有する。2
腟の粘膜には腺組織が本来存在せず、性交時などの潤滑液は主として子宮頸管からの分泌液や腟壁からの滲出液によってもたらされる。2
また、思春期以降の腟内は乳酸菌(ドゥーデルライン桿菌など)の作用によって酸性環境が保たれており、これにより病原菌の侵入や感染症の発症を防ぐ自浄作用が維持されている。2
生殖医学および産科学において、腟は交接器としての機能だけでなく、月経血の排出路および分娩時の産道の一部としても極めて重要な役割を担っている。2
参考文献・出典
- 解剖学用語データベース: https://kanji.okusuri.chip.jp/saimoto/kaibou.htm ↩1 ↩2
- 南山堂 医学大辞典: https://www.nanzando.com/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5