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HEALTH WORDS / 用語解説

生殖

Reproduction

生殖とは、生物が自己と同一の種の個体を新たに作り出し、遺伝情報を次世代へと継承していく生命現象の総称である。1 地球上のすべての生物にとって、種の絶滅を防ぎ、集団を維持するための極めて根源的な生理機能として位置づけられている。2

生殖の方式は、大別して無性生殖と有性生殖の2つに分類される。 無性生殖は、配偶者の受精を伴わずに、体細胞の分裂や出芽などによって新しい個体を形成する方式である。1 この方式では、親の遺伝情報がそのまま子へと受け継がれるため、環境が安定している条件下においては、短期間で効率的に個体数を増やすことができるという特徴を持つ。2 代表的な例としては、アメーバなどの分裂、酵母の出芽、あるいは植物における栄養生殖などが挙げられる。1

一方、有性生殖は、一般に雄と雌の親からそれぞれ配偶者が作られ、それらが受精することによって新しい個体を発生させる方式である。1 有性生殖の最大の特徴は、減数分裂の過程における遺伝子組換えや、両親の遺伝情報の融合により、次世代に多様な遺伝的変異が生じる点にある。2 この遺伝的多様性の獲得により、環境の変化や病原体の侵襲といった外的なストレスに対して、集団全体が全滅するリスクを軽減し、進化の原動力ともなっている。1

多細胞生物における生殖のプロセスは、生殖細胞の形成から始まり、受精、発生、そして個体としての独立へと複雑な段階を経て進行する。2 ヒトをはじめとする高等哺乳類では、内分泌系(ホルモン)や神経系による厳密な調節を受けながら、配偶子の生産や妊娠、出産といった一連の生殖活動が営まれている。3

参考文献・出典

  1. 文部科学省 学習指導要領解説 生物編: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/bio/001.htm ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  2. 国立国会図書館 国立国会図書館リサーチ・ナビ: https://rnavi.ndl.go.jp/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  3. 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ ↩