HEALTH WORDS / 用語解説
遠心性神経線維
遠心性神経線維とは、中枢神経系である脳や脊髄から末梢神経系の効果器へ向けて神経インパルスや情報を伝達する神経繊維の総称である。1 2
神経系は機能的な観点から求心性神経線維と遠心性神経線維に大別される。2 求心性神経線維が受容器で感知した感覚や情報を中枢神経系へと上行させるのに対し、遠心性神経線維は中枢からの指令を下行あるいは遠心性に効果器へと伝える役割を担っている。1 2
遠心性神経線維の主な伝達先となる効果器には、骨格筋などの筋肉や、ホルモンなどの分泌を行う腺が含まれる。1 2 これによって、生体が外部環境の変化や内因性の要求に対して運動反応を起こしたり、自律神経系を介して内臓の機能を調節したりすることが可能となる。2
解剖学的および機能的な分類において、遠心性神経線維の多くは運動神経や自律神経の節前線維・節後線維として分類される。1 例えば、体性神経系においては骨格筋を収縮させるための運動神経がこれに該当し、自律神経系においては交感神経や副交感神経を通じて心臓や血管、消化管などの不随意筋や腺の活動をコントロールする線維が該当する。2
このように遠心性神経線維は、中枢神経系で統合された神経活動の結果を末梢の効果器へと出力するための不可欠な伝導路として機能している。1 2