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HEALTH WORDS / 用語解説

黄化

yellowing / etiolation

黄化とは、植物が光の不足する環境下で生育することによって、緑色色素である葉緑素(クロロフィル)が消失または十分に合成されず、茎が過度に伸長し葉が小さく淡黄色または白色を呈する生理的反応および状態のことである。1

植物の種子が暗黒下で発芽して成長する際、通常であれば緑色になるはずの地上部が色素を欠いた状態で伸長するのは、光エネルギーに依存しない呼吸と貯蔵養分の消費のみによって細胞伸長が優先されるためである。2

この黄化現象を起こしている植物は「黄化苗」や「エチオレーション個体」と呼ばれ、光のない環境において地中から土壌表面へと効率的に茎を到達させるための重要な適応戦略としての側面を持っている。3

暗所で育成された黄化組織においては、葉緑体の前段階であるプロラメラボディ(原葉緑体構造)が発達しており、これが光を受容することによって急激にクロロフィルが合成され、緑化という不可逆的な発育相の転換が引き起こされる。4

また、農業や園芸の分野においては、アスパラガスやチコリなどの作物において、日光を遮断して人為的に黄化させることで、苦味を抑えて柔らかく食用に適した品質に改良する栽培技術としても広く応用されている。5

参考文献・出典

  1. 植物の生長制御: https://www.jstage.jst.go.jp/article/orv/45/2/45_67/_pdf/-char/ja ↩
  2. 生物学用語辞典: https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA ↩
  3. 植物生理学の基本原理: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjb/80/3/80_123/_pdf/-char/ja ↩
  4. 光合成研究の最前線: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/51/5/51_312/_pdf/-char/ja ↩
  5. 農林水産省 特産農産物生産実績: https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan/ ↩