HEALTH WORDS / 用語解説
Aホルデイン
Aホルデインとは、精神神経科領域などで用いられる治療薬の名称であり、一般的にはハロペリドールを有効成分とする医薬品の商品名の一つである。1
本剤の有効成分であるハロペリドールは、ブチロフェノン系に分類される抗精神病薬であり、脳内のドパミン受容体、特にD2受容体を遮断することで強い抗精神病作用を示す。1
臨床医学の分野においては、統合失調症の陽性症状である幻覚や妄想、興奮などの精神症状に対する薬物療法として広く用いられている。1
また、統合失調症の治療だけではなく、悪心や嘔吐、あるいはがん患者におけるせん妄などの緩和医療領域における症状緩和の目的でも使用されることがある。2
本製剤の投与にあたっては、医師の診断および処方が必要不可欠であり、患者の症状や年齢、耐薬性に応じて投与量を慎重に調節することが求められる。1
副作用としては、ドパミン受容体の遮断作用に起因する錐体外路症状、すなわちパーキンソニズム、アカシジア、ジスキネジアなどが現れることがあるため、神経学的所見の観察が重要である。2
さらに、重篤な副作用として、高熱、意識障害、筋肉硬化、血清CK上昇などを特徴とする悪性症候群が発現する場合があるため、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う必要がある。2
加えて、長期投与や高齢者への使用においては、遅発性ジスキネジアの発現リスクに留意し、必要最小限の有効量での管理を行うことが医療安全上推奨されている。2