ホームANGPTL7

HEALTH WORDS / 用語解説

ANGPTL7

Angiopoietin-like 7

ANGPTL7とは、アンジオポエチン様タンパク質ファミリーに属する分泌タンパク質であり、主として眼科学や腫瘍学の領域において研究されている分子である1。 ヒトにおいてはANGPTL7遺伝子によってコードされており、角膜などの眼組織において比較的高い発現が確認されている生体分子である2。

アンジオポエチン様タンパク質群は、構造的にアンジオポエチンに類似するものの、特異的な受容体であるTIE1やTIE2とは結合しないという特徴を持つタンパク質ファミリーを形成している1。 その中でANGPTL7は、眼圧の調節や緑内障の病態生理において重要な役割を果たしていることが示唆されており、特に眼房水の流出抵抗や網膜の血管新生との関連性が注目されている因子である3。

基礎医学および臨床医学の研究において、ANGPTL7は原発開放隅角緑内障などの眼疾患におけるバイオマーカーあるいは治療標的としての可能性が検討されている3。 また、眼組織以外にも、さまざまな悪性腫瘍の微小環境やがん細胞の増殖・浸潤プロセスにおいて発現変動を示すことが報告されており、腫瘍生物学の分野でも解析が進められているタンパク質である2。

このようにANGPTL7は、血管新生や細胞外基質のモデリング、さらには代謝調節機能の網羅的な理解に向けて、多くの研究者によって遺伝子発現解析や機能解析が進められている医学用語の一つである1。

参考文献・出典

  1. National Center for Biotechnology Information: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/10218 ↩1 ↩2 ↩3
  2. GenCards: https://www.genecards.org/cgi-bin/carddisp.pl?gene=ANGPTL7 ↩1 ↩2
  3. PubMed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27814285/ ↩1 ↩2