HEALTH WORDS / 用語解説
眼疾患
Eye Diseases
眼疾患とは、眼球およびその付属器(眼瞼、結膜、涙器、眼窩、外眼筋など)に生じる異常や疾患の総称である。1 眼疾患は視覚機能に直接的な影響を及ぼすことが多く、軽度なものから失明に至る重大なものまで多岐にわたる。
眼疾患の代表的なものの一つに白内障がある。 白内障は、眼球内でレンズの役割を果たしている水晶体が混濁し、視力低下やかすみ目、眩しさなどを引き起こす疾患である。2 加齢に伴う加齢性白内障が最も一般的であるが、外傷や全身疾患、薬物の副作用などによって引き起こされることもある。
もう一つの主要な眼疾患として緑内障が挙げられる。 緑内障は、何らかの原因で眼圧が上昇することや視神経の血流障害などにより、視野が狭くなったり視力が低下したりする疾患である。3 緑内障は日本における視覚障害の原因疾患の上位を占めており、初期には自覚症状が乏しいため発見が遅れやすい特徴を持つ。
さらに、網膜に異常が生じる疾患として加齢黄斑変性や糖尿病網膜症がある。 糖尿病網膜症は、長期にわたる高血糖状態によって網膜の毛細血管が障害を受け、視力障害や網膜剥離、さらには失明の原因となる三大合併症の一つである。4 また、加齢黄斑変性は、網膜の中心部である黄斑に障害が生じることで、中心視力の低下や変視症を引き起こす疾患であり、高齢化に伴い増加傾向にある。
眼の表面に生じる疾患としては、結膜炎や角膜炎などの感染症や炎症性疾患が存在する。 結膜炎は、細菌やウイルスの感染、あるいはアレルギー反応によって結膜に充血や目やに、異物感などの症状が現れるものである。5
このように、眼疾患は発症する部位や原因によって多様な病態を示し、早期発見および適切な治療介入が視機能の維持において極めて重要である。
参考文献・出典
- 厚生労働省 e-Hヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yk-057.html ↩
- 国立長寿医療研究センター: https://www.ncgg.go.jp/hospital/guide/byouki/hakunai.html ↩
- 国立成育医療研究センター: https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/glaucoma.html ↩
- 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html ↩
- 国立感染症研究所: https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/425-ekiri-intro.html ↩