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HEALTH WORDS / 用語解説

B5-Iニューロン

B5-Iニューロンとは、中枢神経系においてセロトニンを伝達物質として用いる脳幹の縫線核群、特に正中縫線核や背側縫線核などに存在する神経細胞の一種であり、主として下行性の疼痛制御や自律神経機能の調節に関与するニューロンである。1

脳幹の縫線核はセロトニン作動性ニューロンの主要な供給源として知られており、その中でもB5細胞群に属するニューロンは解剖学的および生理学的に特異な神経回路を形成している。2

B5-Iニューロンの「I」は、一般的に介在ニューロン(インターニューロン)としての性質や、特定の脳領域への投射様式を示す分類名の一部として用いられることがあり、中枢神経内での情報処理において重要な抑制性あるいは調節性の役割を果たしていると考えられている。3

このニューロンが放出するセロトニンは、受容体を介して多様な神経伝達作用を引き起こし、睡眠と覚醒のサイクル、感情の調整、さらには脊髄を介した痛覚情報の伝達抑制など、生体の恒常性維持に深く寄与している。4

近年の脳科学および神経薬理学の研究においては、うつ病や不安障害などの精神疾患の病態解明や、新しい抗うつ薬の作用機序を理解する上で、脳幹のセロトニン作動性ニューロン全体およびB5-Iニューロンを含む各サブグループの詳細な機能解析が進められている。5

参考文献・出典

  1. J-STAGE: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/124/2/124_2_105/_article/-char/ja/ ↩
  2. CiNii Research: https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282679545440768 ↩
  3. J-STAGE: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsj/49/2/49_115/_article/-char/ja/ ↩
  4. CiNii Research: https://cir.nii.ac.jp/crid/1574231874554316928 ↩
  5. J-STAGE: https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/45/3/45_3_218/_article/-char/ja/ ↩