HEALTH WORDS / 用語解説
HPV6
Human papillomavirus type 6
HPV6とは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の型の一つであり、主として良性の尖圭コンジローマなどの性感染症や咽頭乳頭腫を引き起こすウイルスである1。
ヒトパピローマウイルスは、DNAをゲノムに持つパピローマウイルス科のウイルスであり、粘膜や皮膚に感染する特徴を持っている1。 その中でHPV6は、子宮頸がんなどの悪性腫瘍を引き起こすリスクが低いとされる「低リスク型」に分類されている1。 しかし、低リスク型であっても身体に様々な良性腫瘍を形成するため、医学的に重要なウイルスとして広く知られている1。
HPV6の代表的な臨床的疾患として、尖圭コンジローマが挙げられる1。 これは外陰部や肛門周囲、膣などの粘膜や皮膚にイボ状の腫生物ができる性感染症であり、性的接触を介して感染することが多い2。 また、母子感染によって乳幼児の喉頭に乳頭腫を形成する再発性呼吸器乳頭腫症の原因ともなることが知られている1。
予防に関しては、HPV6は尖圭コンジローマの主要な原因となるため、これを予防するためのワクチンが開発され臨床現場で利用されている1。 例えば、4価のHPVワクチン(ガーダシル)は、子宮頸がんの原因となる高リスク型のHPV16型およびHPV18型に加えて、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型およびHPV11型の感染を予防する効果を持っている2。 このようなワクチン接種や適切な予防措置を通じて、HPV6に関連する疾患の発生を抑制することが可能である2。