HEALTH WORDS / 用語解説
PAD
Peripheral Artery Disease
PADとは、四肢の動脈、特に下肢の動脈が動脈硬化によって狭窄または閉塞し、血流が低下することで様々な症状を引き起こす疾患である末梢動脈疾患のことである。1
PADは全身の動脈硬化の一部として発症することが多く、冠動脈疾患や脳血管障害といった他の重篤な心血管疾患を合併しているリスクが高い疾患として知られている。2
下肢の血流障害が生じることにより、歩行時に下肢の筋肉が締め付けられるような痛みやだるさを生じ、休息することで軽快する間欠性跛行が典型的な症状として現れる。1
病状がさらに進行すると、安静時疼痛が生じるようになり、最終的には皮膚の壊死や潰瘍といった重篤な病態に至る場合がある。2
診断にあたっては、上腕と足首の血圧を同時に測定して血流の状態を評価するABI検査や、超音波検査、造影検査などの画像診断が行われる。1
治療方針としては、動脈硬化の進行を抑えるための禁煙、食事療法、運動療法などの生活習慣の改善が基本となる。2
また、血小板の凝集を抑えて血栓の形成を防ぐ抗血小板薬を用いた薬物療法も広く実施される。1
症状が重度である場合や保存的治療で改善が見られない場合には、カテーテルを用いて狭窄部を広げる血管内治療や、自身の血管や人工血管を用いて血流のバイパスを作るバイパス手術などの外科的治療が選択される。1
参考文献・出典
- 国立循環器病研究センター: https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/hp/vascular-surgery/pad/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
- 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html ↩1 ↩2 ↩3