HEALTH WORDS / 用語解説
SREBP-1a
Sterol Regulatory Element-Binding Protein 1a
SREBPファミリーには、SREBP-1a、SREBP-1c、およびSREBP-2のアイソフォームが存在する。12
その中でSREBP-1aは、SREBP-1cと同じ遺伝子(SREBP-1 / SREBF1)からプロモーターの選択的利用および異なるスプライシングによって生成されるタンパク質である。23
この分子は、小胞体膜に結合した不活性型の前駆体として合成される。13
細胞内のステロール濃度が低下すると、前駆体タンパク質は小胞体からゴルジ体へと輸送される。13
ゴルジ体において、2段階の特異的なタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)による切断を受け、N末端側の塩基性へリックス・ループ・ヘリックス(bHLH)ドメインを含む断片が遊離する。3
遊離した活性型断片は核内へと移行し、標的遺伝子のプロモーター領域に存在するステロール調節エレメント(SRE)やE-box配列に結合する。13
SREBP-1aは、他のアイソフォームであるSREBP-1cと比較して、N末端のトランス活性化ドメインが長く、強力な転写活性を示すことが知られている。3
そのため、SREBP-1aはコレステロール生合成系遺伝子だけでなく、脂肪酸合成およびトリグリセリド合成に関与する多くの酵素遺伝子の転写を強力に誘導する。13
生体内においては、脂質代謝の恒常性維持や脂肪肝、動脈硬化などの代謝疾患の病態メカニズムとの関連が広く研究されている。13