HEALTH WORDS / 用語解説
SSTR2
SSTR2とは、ソマトスタチン受容体のサブタイプ2であり、Gタンパク質共役受容体ファミリーに属する膜受容体の一つである。1 体内におけるソマトスタチンの主要な受容体として機能し、ホルモン分泌の抑制や細胞増殖の制御などに関与している。2
SSTR2は、ヒトゲノムにおいてSSTR2遺伝子によってコードされている。1 この受容体は神経内分泌腫瘍などの特定の腫瘍細胞の表面において高頻度で過剰発現することが知られており、核医学分野におけるペプチド受容体放射性核種療法や診断用の標的分子として極めて重要な役割を果たしている。3
ソマトスタチンがSSTR2に結合すると、アデニル酸 cyclase経路の抑制やカルシウムイオンチャネルの阻害、カリウムイオンチャネルの活性化などが引き起こされ、最終的に細胞内のシグナル伝達が抑制される。4 これにより、成長ホルモンやインスリン、グルカゴンなどのホルモン放出が抑えられ、生体の恒常性維持に寄与している。2
臨床医学においては、SSTR2に対する親和性の高いオクトレオチドなどのソマトスタチンアナログが、先端巨大症や神経内分泌腫瘍の薬物療法として広く応用されている。3 また、放射性同位元素を標識したペプチドを用いたイメージング検査により、SSTR2を発現する病変の検出や転移巣の評価が可能となっている。3
参考文献・出典
- KEGG GENOME: https://www.kegg.jp/dbget-bin/www_bget?hsa:6752 ↩1 ↩2
- 遺伝子疾患情報リスト: https://togodb.biosciencedbc.jp/gene_disease/gene/6752 ↩1 ↩2
- 国立がん研究センター: https://ganjoho.jp/med_pro/cancer_control/evaluation/file/p_net_gl01.pdf ↩1 ↩2 ↩3
- KEGG PATHWAY: https://www.kegg.jp/pathway/hsa04080 ↩