HEALTH WORDS / 用語解説
UGT1A6
UDP-glucuronosyltransferase 1A6
UGT1A6は、ヒトの第2相代謝酵素(抱合酵素)の一つであり、主にアセトアミノフェン(パラセタモール)や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの薬物、さらには食事由来の化合物やセロトニンなどの神経伝達物質の代謝に関与している。1
この酵素をコードするUGT1A6遺伝子は、ヒトの第2染色体長腕(2q37)に位置する複雑なUGT1A遺伝子座の一部を構成している。2
UGT1A6を含むUGT1A遺伝子群は、共通の第2〜第5エクソンと固有の第1エクソンがスプライシングによって選択されることで、多様なアイソフォームを生成する機構を持っている。3
UGT1A6の遺伝子多型は、酵素の活性や発現量に個体差をもたらすことが知られており、これが薬物動態や薬効、さらには副作用の発現リスクに影響を与える要因となる。1
特にUGT1A6のアミノ酸置換を伴う一塩基多型(SNP)は、いくつかの薬剤のクリアランス速度を変化させることが学術的研究によって示されている。3
臨床的な観点から、UGT1A6は解熱鎮痛薬などの代謝において重要な役割を果たしており、薬理学および薬物ゲノミクスの分野で広く研究の対象となっている。1