HEALTH WORDS / 用語解説
Unc5B
Unc-5 Netrin Receptor B
Unc5Bは、線虫(Caenorhabditis elegans)における神経軸索誘導の異常を示す変異体として発見されたunc-5遺伝子の哺乳類ホモログの一つとして同定された。1
胚発生期において、Unc5Bは神経系だけでなく血管系の形成やリモデリングにおいても極めて重要な役割を果たしていることが明らかにされている。2
ネトリンなどのリガンドが結合すると、Unc5Bはシグナル伝達を介して細胞骨格の再構成を引き起こし、血管の新生や伸長を抑制あるいは誘導するガイダンスシグナルとして機能する。2
また、Unc5Bはネトリンの非存在下において細胞死を誘導する依存受容体としての性質も持ち合わせており、細胞の生存とアポトーシスの運命決定において中心的なスイッチとして働く。3
近年では、がんの増殖、腫瘍血管新生、さらには免疫応答や炎症病態への関与が注目されており、様々な疾患治療の標的分子としての研究が進められている。4