HEALTH WORDS / 用語解説
腫瘍血管新生
tumor angiogenesis
がん細胞は増殖に必要な酸素と栄養を得るために血管新生促進因子を放出して血管新生を誘導する。また、がん細胞が他の臓器に転移する際にも、この血管を利用している。1
正常な血管にある隙間は2~6nmであるが、がんによって作られた血管は100nmと大きな隙間を持つ。このことを利用したがんの選択的治療法が考案されている。2
がんが抗血管新生療法に耐性を持つことが問題となっており、そのメカニズムの研究が行われている。
抗血管新生療法は、肝がんを含む多くのがん治療に使用されていますが、初期には有効であっても繰り返し治療を続けると、やがて治療抵抗性を獲得し、かえって悪性度の高いがんへ変貌することさえあります。...
研究グループは、抗血管新生剤の長期的な治療により、生体内でがん細胞遺伝子のエピゲノム変化(プロモーター領域のDNA脱メチル化およびヒストン活性化修飾)が起こり、薬剤耐性化を起こすことをつきとめました。3
参考文献・出典
- 血管新生-研究- 北里大学病院 呼吸器外科: http://www.khp.kitasato-u.ac.jp/ska/kokyukig/section/kekkan.html ↩
- 技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25 ↩
- 「がんが生体内で治療抵抗性を獲得するメカニズムを解明 」薬剤耐性肝がんの新たな治療法開発への期待: http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20170301.pdf ↩