最近更新された用語
関連する用語
フィラグリンと類似の機能を持つと推測されているタンパク質。ヒスチジンとグルタミンに富む2391個のアミノ酸からなる。フィラグリンと同様に表皮の顆粒層で発現し、ケラトヒアリン顆粒に局在し、角層内ではびまん性に存在する。また、顆粒細胞が角質細胞になる際にタンパク質分解による修飾を受けるというフィラグリンと似た挙動を示しす。
表皮の有棘細胞および顆粒細胞の細胞質内に存在する顆粒。ラメラ顆粒とも。大きさは0.1〜0.3μm。内部に規則正しく配列した層板構造を持つ。約7nmの厚さの5層構造の円盤の重積によって構成されると考えられている。スフィンゴミエリンやグルコシルセラミドなどの脂質が蓄積されている。層板顆粒は顆粒細胞が角質細胞へ分化する際に細胞間へ分泌され、同時に蓄積されていた物質は必要に応じて層板顆粒に存在するスフィンゴミエリナーゼやβ-グルコセレブロシダーゼによって加水分解されてセラミドとなる。
表皮の構成要素。角化の際にインボルクリンやロリクリンがトランスグルタミナーゼ1やスルフヒドリルオキシダーゼによって細胞膜内側に架橋される不溶性の膜。辺縁帯や周辺帯、コーニファイドセルエンベロープとも。表皮角化細胞に発現しているシンタキシン4が細胞の外へと提示されるとコーニファイドエンベロープの形成が促進される。辺縁帯は角化細胞の終末分化の過程で形成される極めて強靱な構造物である。その役割はさまざまな物理的、化学的障害から生体をまもることとされている。辺縁帯の主な構成蛋白はイン…
皮膚の表皮の90%以上を占める細胞。角化細胞や角質細胞、角層細胞とも。ケラチンや脂質などを産生する。他の多くの細胞に比べて60〜70倍の硬さを持ち、さらに細胞が死んだ後も高い機械的強度を持つ。最終的に垢となり皮膚から剥がれ落ちる。メラノソームを受け取ったケラチノサイトは、メラノソーム内のメラニンによって色が付く。ケラチノサイトはやがて角質化して皮膚の表面(表皮)となる。ケラチノサイトにあるTRPV3が温度を感知し、ケラチノサイトにATPを放出させて近くの神経を活性化することで…
陰イオン性の界面活性剤。ラウリル硫酸Naとも表記される。シャンプーの泡立ちをよくするために使用される。ドデシル硫酸ナトリウムとも呼ばれる。分子式は C4S 頭皮の角質細胞内のケラチンを破壊することが確認されている。近年、経皮吸収薬剤の浸透性や経皮毒などの観点から角層とバリア機能に関する研究が数多くなされているが、その一つに荒れ肌を惹起し皮膚のバリア機能を乱すと知られているラウリル硫酸ナトリウムの角層に対する影響を調べた研究がある。...ミセル化した SLS 分子は流動相や水…
コメント・訂正・追記
ご意見・ご要望をお聞かせください。