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肺炎球菌の細胞壁に含まれる多糖類。
溶血性連鎖球菌の細胞壁にはC物質という多糖体があり、菌を酸で加熱することで沈降抗原性を持っているので抽出できる。*1
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細菌性肺炎の原因となる細菌。主にストレプトコッカス・ニューモニエを指す。鼻や喉の常在菌。免疫力が低下した場合に様々な疾患の原因となる。この肺炎球菌による感染症にかかりやすいのが、高齢者や免疫がまだ充分に発達していない子供なのです。特に子供では、髄膜炎や菌血症などの重症感染症により重い後遺症を残したりすることもあります。また、高齢の方で特に心臓や呼吸器に慢性疾患のある方、腎不全、肝機能障害、糖尿病のある方などでは、肺炎が重症になる傾向があります。 肺炎球菌がヒトの体内で増殖や病…
植物や真菌の細胞に存在する、細胞を取り囲む構造体。植物の細胞壁はセルロースを主成分とする。細胞壁には2つの種類が確認されており、含まれる物質などが異なる。多くの被子植物の細胞壁はタイプ I とよばれ、セルロースとキシログルカンが多く、ペクチン、アラビノキシラン、グルコマンナン、ガラクトグルコマンナンなどが含まれる。…一方、単子葉類の一部(イネ目)の細胞壁はタイプ II とよばれ、セルロースとキシラン(グルクロノアラビノキシラン)、1,3-1,4-β-D-グルカンが多く、ペクチ…
溶血性レンサ球菌を参照。
血液検査の検査項目のひとつ。C反応性タンパク質(C反応性蛋白)とも呼ばれる。基準値は 0.3mg/dL 以下。1930年に、カルシウムイオンの存在下で肺炎球菌が持つC多糖体と沈降反応するタンパク質として発見された。C多糖体に含まれるホスホコリンと結合する。炎症によって活性化されたマクロファージが出すIL-6などのサイトカインによって肝臓で産生されるため、代表的な炎症マーカーであり、外傷や感染症、膠原病などによって値が高くなる。肝臓におけるCRPの産生はIL-1βやIL-6、T…
体が異物だと認識する物質。この異物に対抗するために体内に作られるのが抗体である。抗体が作られる物質であれば、病原体以外も抗原と言える。例えば、タンパク質や多糖類に対しても抗体が作られる場合があり、これらも抗原と呼べる。抗原とは、元来は抗体に対応する言葉であった。抗体と反応する分子という意味である。一方で、ある異物が体内に侵入した場合に、それに対して抗体がつくられる分子、言い換えればB細胞が応答する対象という意味にも用いられる。… T細胞が発見されてからは、T細胞が認識する分子…
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