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HEALTH WORDS / 用語解説

エルシニア・シュードチューバキュロウセス

Yersinia pseudotuberculosis

エルシニア・シュードチューバキュロウセスとは、腸内細菌科に属するグラム陰性の桿菌であり、人獣共通感染症の原因となる病原体である1。自然界に広く分布しており、げっ歯類や野鳥などの野生動物のほか、家畜などの消化管内にも保菌されていることが知られている2。

本菌による感染症は、主に汚染された水や食物を経口摂取することによってヒトへと伝播する1。感染した場合には消化器症状を引き起こし、特に回腸末端のリンパ節に炎症を及ぼすことが多い2。その病態として、虫垂炎に類似した右下腹部痛や発熱を主症状とする腸間膜リンパ節炎を誘発することが特徴的である1。

症状としては腹痛、下痢、発熱などが挙げられ、小児や若年者において比較的多く発症する傾向が認められる2。また、感染後には免疫応答の異常に起因する続発的な合併症として、関節炎や結節性紅斑などの免疫疾患を発症する場合があることも報告されている1。

予防にあたっては、野生動物との接触を避けることや、飲用水の衛生管理を徹底することが重要である2。加えて、食肉や野菜などの食材を十分に加熱調理すること、および調理器具の適切な衛生管理を行うことが、食中毒や感染の拡大を防ぐ上で有効な対策となる1。

参考文献・出典

  1. 国立健康・危機管理研究機構 国立感染症研究所: https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/425-yersinia-pseudotuberculosis-intro.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  2. 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04_02.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4