HEALTH WORDS / 用語解説
メチルエチルエーテル
メチルエチルエーテルとは、エチル基とメチル基がエーテル結合した脂肪族エーテルの一種であり、無色の気体または液体として存在する有機化合物である。12
化学式はC3H8O、示性式はCH3-O-C2H5で表され、別名としてエチルメチルエーテルとも呼ばれる。1
常温常圧では特異な臭気を有する可燃性の物質であり、空気と混合すると爆発性の混合物を形成する危険性がある。12
医療や薬理学の分野においては、かつて吸入麻酔薬としての麻酔作用が研究された歴史があるが、現在では主に有機合成化学における反応試薬や溶媒、あるいは他の化学物質を製造する際の中間体として利用されている。2
物理化学的性質としては、水にはわずかに溶ける一方で、アルコールやエーテルといった多くの有機溶媒には任意の割合でよく溶ける性質を持っている。1
環境中や労働衛生の観点からは、引火点が極めて低く、静電気の蓄積などによって容易に着火するため、消防法上の危険物に指定されており、厳重な火気厳禁の管理が求められる化学物質である。12
人体に対する急性毒性としては、高濃度の蒸気を吸入した場合に中枢神経系の抑制を引き起こし、めまい、頭痛、麻酔作用、さらには意識障害を招くおそれがあるため、作業時には適切な保護具の着用と換気設備の稼働が必要不可欠である。1