HEALTH WORDS / 用語解説
ローション
Lotion
ローションとは、主として皮膚に塗布する液剤または懸濁液の総称であり、外用薬や化粧品として用いられる製剤の剤形の一つである。1
医薬品分野におけるローションは、有効成分を水やエタノールなどの液体に溶解または分散させた外用液剤を指し、広義のリニメント剤や洗剤が含まれる場合がある。1
日本薬局方においては、外用液剤の剤形の一つとして局方および外用薬の基準が定められており、皮膚への塗布によって局所的な薬理作用を発揮することを目的としている。1
皮膚科学および皮膚科学的治療領域において、ローションは保湿、消炎、止痒などの作用を持つ成分を患部に効率よく供給するために選択される。2
特に頭皮や有毛部といった毛髪が存在する部位に対して、軟膏やクリームと比較してベタつきが少なく、伸展性が高いために塗布しやすい利点があることから臨床現場で広く処方されている。2
製剤学的な特性として、ローションには主薬の溶解状態により均一な溶液型と、微粒子が分散している懸濁型が存在する。1
懸濁性のローションの場合、静置によって有効成分が沈殿することがあるため、使用前に容器を振盪して内容物を均一な状態にしてから皮膚に適用する必要がある。1
医療用医薬品としての副腎皮質ホルモンや抗炎症薬などがローション剤形として調製されることが多く、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎などの皮膚疾患に対する治療に用いられる。2
使用感や患者のアドヒアランスを向上させる観点からも、剤形の選択は薬物治療の効果に大きな影響を与える因子の一つとなっている。2