HEALTH WORDS / 用語解説
南天実
Nandina fruit
南天実とは、メギ科南天属の常緑低木であるナンテンの果実のことであり、伝統的な生薬名では南天子とも呼ばれる。1
ナンテンの果実は、球形で秋から冬にかけて赤く熟し、古くから鎮咳、止咳などの薬効を持つ生薬として利用されてきた。2
化学成分としては、アルカロイドの一種であるドモルフィリンやナンテニンなどの化合物が含まれていることが知られており、これらが薬理作用の発現に関与している。1
医薬品としての南天実は、主として生薬製剤の原料として用いられ、咳を鎮める目的で配合されることが多い。2
一方で、ナンテンの植物全体および果実にはシアン化合物の前駆物質なども含まれる場合があり、民間薬として過剰に摂取した場合には中毒症状を引き起こすおそれがあるため注意が必要である。3
参考文献・出典
- 第十八改正日本薬局方: https://www.pmda.go.jp/files/000244519.pdf ↩1 ↩2
- 日本薬局方 ナンテンシ: https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000199045.pdf ↩1 ↩2
- 自然毒のリスクプロファイル:植物:ナンテン: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchudoku/jirei/risk_profile/index.html ↩