ホーム右臍静脈

HEALTH WORDS / 用語解説

右臍静脈

Right umbilical vein

右臍静脈とは、胎児期における血管系の一つであり、体壁を通って胎盤からの血液を肝臓および心臓へと送る臍静脈の左右のうち、右側に位置する血管である。1

ヒトの胚および初期胎児の発生段階においては、左右一対の臍静脈(左臍静脈および右臍静脈)が存在している。2

しかしながら、胚の発生が進むにつれて右臍静脈は退縮し、早期に消失するのが一般的な生理的経過である。2

これに対して、左臍静脈は発育を続け、胎盤から酸素化された血液を胎児の体内へ供給する主要な血管として機能し続けることになる。1

臨床的な画像検査や超音波検査において、本来は消失しているはずの右臍静脈が遺残している状態が観察されることがある。3

このような遺残右臍静脈(persistent right umbilical vein)は、胎児の先天性異常や血管奇形、あるいは心血管系の合併症などとの関連性が評価されることがあるため、周産期医学の分野において形態学的な観察対象となる。3

参考文献・出典

  1. 南山堂 医学大辞典: https://www.nanzando.com/ ↩1 ↩2
  2. 標準組織学 各論: https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/90088 ↩1 ↩2
  3. 日本産科婦人科学会雑誌: https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/shiryo/other/jsog_journal.pdf ↩1 ↩2