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HEALTH WORDS / 用語解説

小唾液腺がん

Minor salivary gland carcinoma

小唾液腺ことは、口蓋、頬粘膜、口唇、口腔底、歯肉、舌などの口腔粘膜の粘膜下組織に多数存在する小唾液腺から発生する悪性腫瘍(がん)の総称である。1 唾液腺腫瘍全体の中では耳下腺や顎下腺といった大唾液腺に比べて発生頻度が低く稀少がんに分類されるが、小唾液腺に発生する腫瘍の過半数は悪性腫瘍であるという特徴を持っている。1

小唾液腺がんが発生する部位としては、口蓋が最も高頻度であるとされている。1 発生初期には痛みを伴わない粘膜下腫瘤や硬結として発見されることが多く、良性腫瘍との臨床的な鑑別が難しい場合がある。1 病気が進行して腫瘍が大きくなったり潰瘍を形成したりすると、疼痛、出血、開口障害、知覚異常などの症状が現れることがある。2

小唾液腺がんの組織型は非常に多様性に富んでおり、世界保健機関(WHO)分類においては数多くの組織型が定義されている。1 代表的な組織型としては、粘表皮がん、腺様嚢胞がん、多形腺がん、腺がんなどが挙げられる。1 これらの組織型によって悪性度や増殖速度、転移のしやすさ、予後が大きく異なるため、病理組織学検査による正確な診断が極めて重要となる。1

小唾液腺がんの診断においては、視診や触診に加えて、画像検査としてCT検査やMRI検査が行われ、腫瘍の広がりや骨破壊の有無、頸部リンパ節転移の有無が評価される。1 また、確定診断および組織型を決定するためには、生検を行って病理組織診断を実施する必要がある。1

小唾液腺がんの基本的な治療法は外科療法(手術)による腫瘍の完全切除である。1 解剖学的に複雑な口腔や上顎骨などの骨組織に隣接して発生することが多いため、安全域を確保した外科切除が行われるとともに、必要に応じて頸部リンパ節郭清が併施される。1 手術単独では根治が難しい場合や、切除断端陽性、神経浸潤、高悪性度の組織型である場合などには、術後放射線治療などの補助療法が検討される。1

参考文献・出典

  1. 国立がん研究センター 希少がんセンター: https://www.ncc.go.jp/jp/rcct/about/minor_salivary_gland_cancer/index.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11 ↩12
  2. 国立がん研究センター 希少がんセンター: https://www.ncc.go.jp/jp/rcct/about/minor_salypary_gland_cancer/index.html ↩