HEALTH WORDS / 用語解説
エピゲノム
epigenome
特定の細胞のゲノムの修飾状態の総称。エピジェネティクスの基盤となる。12
DNAメチル化(DNAのシトシンにメチル基(-CH3)が結合した状態)など。細胞の特性を決める要因の一つとなる。
DNAメチル化やクロマチンで各細胞のゲノムは印付けされており、それを エピゲノム と呼んでいます。多分化能を有する幹細胞、特定の機能を果たすように分化した体細胞、不死化と過増殖性を獲得した癌細胞、分裂を停止した老化細胞などは、それぞれに固有のエピゲノムを有しています。3
以下のような働きにを持つ。
- 選択的な遺伝子発現
- 染色体の安定性
- X染色体の不活性化
- ゲノムインプリンティング
- 外来DNAの不活性化
また、エピゲノムの状態は環境因子の影響を受けること知られており、生活習慣病に関係があるとされる。個体ごと・細胞ごとに違いがあり、DNAメチル化の個人差が特に大きい部位は特にCDMVと呼ばれる。
エピゲノムの一つであるDNAメチル化は、細胞分化の主役である一方、喫煙・飲酒・ストレスなどの環境要因によって異常が生じ、生活習慣病・がん・うつなどの種々の疾患の誘因となっていることが明らかになってきました。5
参考文献・出典
- 九州大学生体防御医学研究所 ゲノム機能制御学部門 エピゲノム制御学分野: http://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/labo/epigenome/ ↩
- 遺伝学電子博物館 マウスのエピジェネティクス: https://www.nig.ac.jp/museum/livingthing/16_e.html ↩
- 細胞医学分野 - 熊本大学発生医学研究所: http://www.imeg.kumamoto-u.ac.jp/bunya_top/medical_cell_biology/ ↩
- 東京大学 代謝医学分野 酒井研究室: http://www.mm.rcast.u-tokyo.ac.jp/ ↩
- DNAメチル化の網羅的解析によってエピゲノム多様性を解読 ~個別化予防・個別化医療に貢献可能~: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/04/press20170421-03.html ↩