HEALTH WORDS / 用語解説
ヒストン
histone
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ヌクレオソームを構成するタンパク質。コアヒストンによって構成されるヒストン八量体の周りに二本鎖のDNAが1.75回巻き付いた複合体がヌクレオソーム。1
真核生物は,ヒストンという高度に保存された塩基性の蛋白質を利用して,DNAをヌクレオソームと呼ばれるユニットにまとめ,さらにこのユニットを高度に折り畳むことで,核という分画内に巧みにDNAを収納している.2
正の電荷を持ち、DNAが持つ負の電荷を打ち消してDNAを巻きつける。3
重症敗血症や臓器傷害の際には大量のヒストンが血液中に放出され、これが血小板凝集の促進や血管内皮細胞の傷害による血管透過性の亢進などを引き起こし、多臓器不全の一因となる。4
ヒストンの種類
DNAが直接巻き付くヒストンをコアヒストン(ヒストンH1以外)、ヌクレオソーム間を結ぶリンカーDNAに結合するヒストンをリンカーヒストン(ヒストンH1)と呼ぶ。56
ヒストンには H1、H2A、H2、H3、H4 の5種類が存在し、構成するアミノ酸の約20%がリジン、アルギニンから成る塩基性タンパク質である。7
ヒストンが受ける化学修飾の種類(メチル化やアセチル化、リン酸化など)と量によってDNAの折りたたみ構造が変化するため、遺伝子発現の調節(エピジェネティック制御)に関わる。8
参考文献・出典
- 特集 クロマチン構造 ヒストンH3のメチル化によるクロマチン構造の制御 中山潤一: http://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/~jnakayam/_src/sc740/pubj07.pdf ↩
- ヒストン修飾酵素 中山潤一: http://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/~jnakayam/_src/sc744/pubj03.pdf ↩
- 秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学 ↩
- 病原体の排除に関わるペントラキシン3の敗血症への効果を発見―細胞外ヒストンの血管傷害を抑制― | 東京大学: https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/p01_260917.html ↩
- iPS細胞を高品質かつ高効率に作製することに成功 | お知らせ | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構: http://www.amed.go.jp/news/release_20160527.html ↩
- 染色体とは - 東京薬科大学 生命科学部: http://pathos.ls.toyaku.ac.jp/biomed/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E8%A7%A3%E8%AA%AC/%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93%E3%81%A8%E3%81%AF/ ↩
- ヒストン | 生物分子科学科 | 東邦大学: http://www.toho-u.ac.jp/sci/biomol/glossary/bio/histone.html ↩
- 共同発表:植物に酢酸を与えると乾燥に強くなるメカニズムを発見~遺伝子組み換え植物に頼らない干ばつ被害軽減に期待~: http://www.jst.go.jp/pr/announce/20170627/index.html ↩