HEALTH WORDS / 用語解説
表在性膜タンパク質
Peripheral membrane protein
表在性膜タンパク質とは、生体膜の脂質二重層の表面に弱く結合しているタンパク質の総称である。1
生体膜を構成する脂質二重層にしっかりと埋め込まれている膜タンパク質の一種である膜貫通タンパク質や内在性膜タンパク質とは異なり、生体膜の内部構造には深く入り込んでいないという特徴を持っている。2
表在性膜タンパク質は、細胞膜の内側あるいは外側の表面に存在している。3
これらのタンパク質は、脂質二重層を構成する脂質の極性基や、すでに膜に埋め込まれている内在性膜タンパク質の親水性領域に対して、主として静電相互作用や水素結合といった比較的弱い非共有結合によって結合している。3
そのため、界面活性剤などを用いて脂質二重層の構造そのものを完全に破壊しなくても、溶液の塩濃度(イオン強度)を変化させたりpHを変動させたりする比較的穏やかな処理を行うだけで、生体膜の表面から容易に遊離させて抽出することが可能である。3
細胞内において表在性膜タンパク質は、酵素としての触媒機能を発揮したり、細胞骨格と細胞膜を繋ぎ止める構造的な役割を担ったりしている。3
また、細胞外基質との相互作用に関与することや、シグナル伝達の経路において分子間の情報伝達を仲介するなど、多様な生理学的プロセスにおいて極めて重要な役割を果たしている。3
参考文献・出典
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200906059157297375 ↩
- Wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A8%E5%9C%A8%E6%80%A7%E8%86%9C%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%80%E3%82%AF%E3%82%B9 ↩
- Wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A8%E5%9C%A8%E6%80%A7%E8%86%9C%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%B9 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5