HEALTH WORDS / 用語解説
5-ヒドロペルオキシエイコサテトラエノール酸
5-ヒドロペルオキシエイコサテトラエノール酸とは、アラキドン酸のリポキシゲナーゼ経路における初期代謝物であり、不飽和脂肪酸の過酸化物の一つである。1
5-ヒドロペルオキシエイコサテトラエノール酸は、しばしば5-HPETEと略される生理活性物質である。1
この化合物は、必須脂肪酸であるアラキドン酸が5-リポキシゲナーゼおよび5-リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)の作用を受けることによって生成される。2
生体内において、生成された5-ヒドロペルオキシエイコサテトラエノール酸は、直ちに不安定なエポキシドであるロイコトリエンA4へと変換されるか、あるいはペルオキシダーゼによって安定な水酸化誘導体である5-HETEへと還元される。1
5-ヒドロペルオキシエイコサテトラエノール酸から派生するロイコトリエン類は、強力な炎症誘導作用や気管支平滑筋収縮作用を有しており、喘息やアレルギー反応などの病態生理学的なプロセスにおいて極めて重要な役割を担っている。2
このように、5-ヒドロペルオキシエイコサテトラエノール酸は生体内の脂質代謝やシグナル伝達において中継地点として機能し、免疫応答や炎症性疾患のメカニズムを解明する上で欠かせない分子の一つとして研究が進められている。1
参考文献・出典
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907085732168564 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201007019129598007 ↩1 ↩2