ホームANGPTL1

HEALTH WORDS / 用語解説

ANGPTL1

Angiopoietin-like 1

ANGPTL1とは、アンジオポエチン様タンパク質ファミリーに属する分泌タンパク質の一つであり、主に血管新生の抑制や腫瘍の転移抑制などの多様な生物学的プロセスに関与している分子である1。

ANGPTL1遺伝子はヒトにおいて染色体上の特定の領域に位置しており、肝臓をはじめとする様々な組織で発現しているタンパク質をコードしている2。

構造的にはアンジオポエチンに類似した特徴を持っており、N末端側のコイルドコイルドメインとC末端側のフィブリノーゲン様ドメインを有しているが、受容体であるTie2に対しては結合しないか、あるいは異なるシグナル伝達経路を活性化することが知られている1。

生理学的な機能としては、血管内皮細胞の増殖や遊走を抑制する作用が報告されており、生理的および病理的な血管新生の調節において重要な役割を果たしている2。

また、近年のがん研究においては、多くの種類の悪性腫瘍においてANGPTL1が腫瘍抑制因子として機能することが示唆されている1。

具体的には、がん細胞の浸潤や転移、上皮間葉移行(EMT)を阻害する効果が複数の学術研究によって明らかにされており、予後のバイオマーカーや治療標的としての可能性が検討されている2。

参考文献・出典

  1. UniProt: https://www.uniprot.org/uniprotkb/Q8IUQ0/entry ↩1 ↩2 ↩3
  2. NCBI Gene: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/9068 ↩1 ↩2 ↩3