HEALTH WORDS / 用語解説
CalDAG-GEF1
CalDAG-GEF1とは、カルシウムおよびジアシルグリセロールによって活性化され、グアニンヌクレオチド交換因子として機能するタンパク質の一種である。1
CalDAG-GEF1は、RasGRP2とも称されるシグナル伝達分子であり、主として造血系細胞において重要な役割を担っている。2
本タンパク質は、細胞質内におけるカルシウムイオン濃度の上昇や、細胞膜上のジアシルグリセロールの生成といったセカンドメッセンジャーの産生を感知し、低分子量Gタンパク質であるRap1などを活性化する。3
特に血小板や好中球などの血液細胞において、CalDAG-GEF1は細胞の接着、凝集、運動といった生理学的反応の制御に深く関与している。4
血小板におけるシグナル伝達経路において、CalDAG-GEF1はコラーゲンなどの刺激に対する迅速な血小板凝集を引き起こすために不可欠な因子として働く。5
そのため、CalDAG-GEF1の遺伝子変異や機能異常は、正常な止血機構の破綻を引き起こし、出血傾向などの疾患や血栓症のリスクに関連することが学術研究によって示されている。6
参考文献・出典
- 遺伝子・医薬品データベース: https://www.kegg.jp/dbget-bin/www_bget?hsa:50622 ↩
- 蛋白質構造データバンク: https://pdbj.org/mine/summary/5djj ↩
- 日本生化学会: https://www.jbsoc.or.jp/seikagaku/2016/8802/88020169.pdf ↩
- 国立国会図書館サーチ: https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I000008542315-00 ↩
- PubMed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15705940/ ↩
- PubMed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20353985/ ↩