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HEALTH WORDS / 用語解説

DNAメチル基転移酵素

DNA methyltransferase

DNAメチル基転移酵素とは、S-アデノシルL-メチオニンをメチル基供与体として、DNAの塩基(主としてシトシン)にメチル基を転移する反応を触媒する酵素の総称である。1

真核生物のDNAメチル化は、ゲノムインプリンティング、X染色体不活性化、遺伝子発現の抑制、クロマチン構造の制御など、多様なエピジェネティクス的プロセスにおいて中心的な役割を果たしている。2

哺乳類のDNAメチル基転移酵素には、主にDNAの複製後にヘミメチル化DNAを認識して元々のメチル化パターンを娘鎖にコピーする維持メチル化を担うDNMT1と、DNAのメチル化されていない部位に新規にメチル基を付加する新規メチル化を担うDNMT3AおよびDNMT3Bが存在する。2

これらの酵素によるDNAメチル化の異常は、癌をはじめとする様々な疾患の発症や進展に深く関与していることが知られており、分子生物学や医学の分野において重要な研究対象となっている。1

参考文献・出典

  1. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200906019310860534 ↩1 ↩2
  2. 独立行政法人科学技術振興機構: https://www.jst.go.jp/PR/press/2006/0720/html/0720.html ↩1 ↩2