HEALTH WORDS / 用語解説
FKBP52
FKBP52
FKBP52とは、主として免疫抑制剤であるFK506やラパマイシンに結合するイムノフィリンファミリーに属する分子シャペロンであり、ステロイドホルモン受容体複合体や微小管ネットワークの制御において重要な役割を果たすタンパク質である。1
FKBP52は、分子量約52kDaのタンパク質であり、N末端側にペプチジル・プロリル・シス・トランス異性化酵素活性を持つFKBPドメインを、C末端側にテトラトリコペプチド反復(TPR)ドメインを有している。1
このTPRドメインを介して、FKBP52はHsp90などのシャペロン分子と結合し、グルココルチコイド受容体やアンドロゲン受容体などのステロイドホルモン受容体の高次構造維持やリガンド結合能の調節に関与している。2
また、FKBP52はダイニンモータータンパク質との相互作用を介して、微小管に依存した細胞内輸送にも関与していることが示されている。3
神経系においては、FKBP52はタウ蛋白のリン酸化や凝集に影響を与えることが報告されており、アルツハイマー病などの神経変性疾患の病態との関連性についても研究が進められている。4
参考文献・出典
- UniProt: https://www.uniprot.org/uniprotkb/Q02790/entry ↩1 ↩2
- Journal of Biological Chemistry: https://www.jbc.org/article/S0021-9258(20)38758-X/fulltext ↩
- Molecular and Cellular Biology: https://mcb.asm.org/content/27/12/4347 ↩
- Journal of Biological Chemistry: https://www.jbc.org/article/S0021-9258(19)45914-2/fulltext ↩