HEALTH WORDS / 用語解説
P2Y13
P2Y13 receptor
P2Y13とは、プリン受容体のファミリーに属するGタンパク質共役受容体の一種であり、主としてアデノシン二リン酸(ADP)をリガンドとして結合する受容体である12。
ヒトゲノムにおいてP2Y13をコードする遺伝子はP2RY13であり、第3染色体の長腕に位置している1。 この受容体はプリン受容体の中でもP2Y受容体サブファミリーに分類され、細胞外のヌクレオチドに応答して様々な細胞内シグナル伝達経路を活性化する機能を持つ2。
P2Y13受容体は、特に造血系組織や免疫系の細胞、脾臓、脳、肝臓などにおいて比較的高い発現が確認されている1。 組織学的な解析や遺伝子発現解析によると、白血球やリンパ球などの免疫細胞のほか、中枢神経系のニューロンやグリア細胞においてもその存在が認められており、生体内で多様な役割を担っていることが示唆されている1。
分子薬理学的な特徴として、P2Y13は主としてGi型Gタンパク質と連関しており、アデニル酸シクラーゼの酵素活性を抑制することで細胞内のサイクリックAMP(cAMP)濃度を低下させる作用を持つ2。 また、細胞内のカルシウムイオン濃度の変動や、下流のキナーゼ経路を介したシグナル伝達にも関与していることが知られている2。
生理学的機能の観点から、P2Y13は血小板の凝集反応や代謝調節、特に肝臓におけるコレステロールや脂質代謝の制御において重要な役割を果たしていることが研究されている1。 さらに、神経伝達物質の放出調節や炎症反応の制御といった病態生理学的なプロセスへの関与も指摘されており、将来的な創薬標的としての可能性についても検討が進められている2。