HEALTH WORDS / 用語解説
β-グリセロリン酸
beta-glycerophosphoric acid
β-グリセロリン酸とは、リン酸とグリセロールのエステルであり、生体内における糖代謝や脂質代謝の中間体として重要な役割を果たす有機化合物である。1
化学構造としては、グリセロールの2位の炭素にリン酸基が結合した構造、あるいは1位に結合したものが混合している状態を指すことが多く、一般的には生化学研究や細胞培養の分野において頻繁に利用されている。2
組織培養や再生医学の領域においては、β-グリセロリン酸は骨芽細胞の分化誘導や石灰化を促進するための培地添加物として広く用いられている。3
間葉系幹細胞などを分化させる実験系において、デキサメタゾンやアスコルビン酸とともにβ-グリセロリン酸を添加することで、インビトロ(in vitro)での石灰化物形成が効率的に誘導されることが知られている。4
また、酵素学的研究においては、各種ホスファターゼ、特にアルカリ phosphatase|アルカリホスファターゼの基質としても利用され、その酵素活性を測定するための生化学的な試薬としての用途も持っている。1
このように、β-グリセロリン酸は基礎生物学や医学研究の現場において、細胞の機能解析や骨代謝メカニズムを解明するための不可欠な化合物として取り扱われている。3
参考文献・出典
- PubChem: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Beta-glycerophosphoric-acid ↩1 ↩2
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907036725832729 ↩
- CiNii Research: https://ci.nii.ac.jp/naid/110003167195 ↩1 ↩2
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201002013149454840 ↩