HEALTH WORDS / 用語解説
カルシトニン受容体
Calcitonin receptor
カルシトニン受容体とは、甲状腺のC細胞から分泌されるホルモンであるカルシトニン特異的に結合する受容体であり、Gタンパク質共役受容体のファミリーに属する膜受容体である。1
本受容体は主として破骨細胞の表面に発現しており、カルシトニンが結合することで破骨細胞の活性を強力に抑制し、骨吸収を低下させる働きを持つ。1
これにより血中のカルシウム濃度を低下させる生体のカルシウム代謝調節において重要な役割を担っている。1
構造的には7回膜貫通ドメインを持つ典型的なクラスB Gタンパク質共役受容体であり、アデニル酸シクラーゼやホスホリパーゼCなどのシグナル伝達系を活性化する。2
破骨細胞以外にも、腎臓の尿細管や中枢神経系など様々な組織や細胞においても発現が確認されている。2
腎臓においてはカルシウムやリンの排泄に関与していることが知られており、全身のミネラルバランスの維持に寄与している。2
薬理学的な観点からは、カルシトニン受容体は骨粗鬆症や高カルシウム血症の治療薬における主要な標的分子の一つとなっている。1
合成されたカルシトニン製剤を投与することで、本受容体を介して破骨細胞の機能を抑制し、骨塩量の減少を防ぐ治療が行われる。1
また、受容体活性修飾プロテイン(RAMP)と共役することによって、アミリンに対する受容体としても機能するなど、多様な生理活性を示すことが明らかにされている。2