HEALTH WORDS / 用語解説
キンポウゲ科
Ranunculaceae
キンポウゲ科とは、被子植物門・双子葉植物綱(木蘭綱)に属する科の一つであり、主として草本からなり、一部に木本のつる植物を含む分類群である。1 世界中に広く分布し、特に北半球の温帯域から寒帯域にかけて多様性が高く、多くの属と種が知られている。2
形態的な特徴として、葉は互生することが多いが、対生する場合もあり、多くは葉柄の基部が鞘状になって茎を抱く。1 葉身は単葉のものから複葉まで変化に富み、しばしば深く分裂する。2 花の構造は離弁花類の原始的な特徴を多く残しており、花被は萼片と花弁が明確に分かれていないものや、花弁状の萼片を持つものが多数存在する。1 雄しべおよび雌しべは多数存在し、いずれも螺旋状に配列する傾向がある。2
生化学的・薬理学的な観点から、キンポウゲ科の植物には様々なアルカロイドや配糖体などの二次代謝産物を蓄積するものが少なくない。1 例えば、プロトアネモニンやアコニチンといった強力な毒素を含む属が存在し、誤食した場合には激しい中毒症状を引き起こすことがある。2 そのため、生薬や漢方薬の原料として利用される一方で、扱いに注意を要する有毒植物としても知られている。1
一方で、その美しい花を鑑賞するために、園芸植物や切花として栽培される種も数多く存在する。2 代表的な属としては、トリカブト属、アネモネ属、クレマチス属、オダマキ属、キンポウゲ属などが挙げられ、それぞれが形態学的および生態学的に多様な適応を示している。1