HEALTH WORDS / 用語解説
グリピカン2
Glypican-2
グリピカン2とは、細胞膜外表面にGPIアンカーを介して結合するヘパラン硫酸プロテオグリカンファミリーのメンバーであり、主として神経系の発生や軸索誘導において重要な役割を果たす糖タンパク質である。1
グリピカン2は、脊椎動物の神経発生の初期段階において顕著に発現が認められる分子であり、哺乳類の中枢神経系において神経細胞の分化やシナプス形成の制御に関与していることが知られている。2
このタンパク質は細胞外マトリックスや細胞膜上で様々な成長因子と相互作用し、シグナル伝達経路を修飾する機能を有している。特に神経細胞の軸索が適切な標的へと伸長するための手引きを行うガイダンス分子としての働きが研究されている。3
近年の分子生物学および腫瘍学の研究においては、グリピカン2が特定のがん細胞、特に神経芽腫や脳腫瘍などの小児がんにおいて高発現していることが明らかにされている。そのため、悪性腫瘍に対する新たな分子標的治療や抗体医薬品の標的抗原としての可能性が注目されている。4
参考文献・出典
- UniProt: https://www.uniprot.org/uniprotkb/Q8N140/entry ↩
- GeneCards: https://www.genecards.org/cgi-bin/carddisp.pl?gene=GPC2 ↩
- PubMed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11994273/ ↩
- National Center for Biotechnology Information: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/221914 ↩